紫外線に当たり、発生した活性酸素により肌が傷つきシミ・ソバカスができたり、肌が弾力性を失ってシワが刻まれたとき、それを修復するのがタンパク質です。 また、顔にけがをしたり、虫に刺されたとき、傷口には白血球の仲間が大量に集まり、進入してくる細菌やカビなどを撃退するために、活性酸素を出して戦います。そのとき、まわりの細胞が活性酸素の攻撃の巻き添えをうけるために、患部が炎症を起こします。戦いの後、壊された細胞を修復し、肌を元通りにする材料もタンパク質です。 タンパク質が必要な理由はほかにもあります。私たちの体内には酵素系の抗酸化物質、SOD・カタラーゼ・グルタチオンペルオキシターゼがあります。実はこの酵素もタンパク質でできているため、タンパク質がなければ、私たちの抗酸化力は無くなり、活性酸素に対して無防備になり、肌を守るどころか体はすぐに病気になってしまいます。
タンパク質は生命を維持していく為に人間や動物の食事に欠けてはならないものです。しかし、実際に必要なのはタンパク質そのものではなく、タンパク質という建物をつくっているブロックのアミノ酸です。人間の体に必要かつ体内で合成できないものが“必須アミノ酸”です。人間はこれらを必ず食事から摂取しなくてはなりません。 植物性タンパク質と少量の動物性タンパク質が組み合わされると、それぞれ単独に食べるよりも完全なタンパク質になります。このような良質のタンパク質を摂ってこそ、美しい肌が維持されるといえます。
多く含む食品→・穀類・豆類・さや豆類・魚・肉
健康な人の皮膚は、体内から分泌される油と水が混ざった皮脂膜で保護され、自然に潤っています。しかし、これには年齢や個人差があります。人間、年をとると、内分泌のバランスが崩れ、お肌の状態もいつまでも同じというわけには行きません。また、汚染物質が氾濫した現代社会では、皮膚の健康を維持しにくい環境におかれていることは確かです。 私たちは、公害ガスに汚染され、1日外を歩いた後、おしばりで顔を拭くと真っ黒になるように、昔とは比べものにならないほど肌は痛めつけられていますから、多少の基礎化粧品は必要なのかもしれません。何もつけないのは不安、でも、化学物質をあまり使いすぎるのも心配です。
化粧品のなかには、パラベン・フェノキシエタノール・ブチレングリコールなどの防腐剤や化学物質が添加されているものも多く、それらはシミやシワ、老化を引き起こす活性酸素を発生させます。肌をまもり潤いを与える目的で素肌につけるものが、化学物質のかたまりでは、何の役にたたないどころか、マイナスです。 有害な添加物を含まないことが、優良化粧品の重要なポイントです。有害な添加物は体内に吸収されると、活性酸素の大量発生となり、肌をまもるどころか、結果的に傷つけることになります。