日本SOD研究会 | 活性酸素による様々な弊害や疾病と活性酸素を抑制する丹羽SOD様作用食品について

最近、健康の鍵を握る物質として“活性酸素”と“SOD”の役割がクローズアップされてきました。そして、“活性酸素”が体内で増加すると、がんや成人病を始め、種々の弊害や疾病を引き起こすことがここ数年の間で明らかになってきました。当サイトでは、活性酸素の作用、障害、除去について丹羽靭負(耕三)博士の著書を中心に、出版物、学会誌、各種新聞などの公的な資料をもとにまとめて公開しております。

近代化・合理化が環境汚染・公害を招く

丹羽靭負(耕三)博士著 活性酸素が死を招く

人類の進化とともに、人類の叡智によって培われた近代文明は、ここ20年の問に劇的な発展を遂げた感があります。 生活の合理化をはじめ、現代文明の数々の恩恵を受けた私たちの生活は、明治、大正はもちろん昭和10~20年頃までの人々には夢想だにされなかった、すばらしい、極度に近代化、合理化されたものとなってきています。
このような、日常生活の合理化、便利化は、私たちにとって人類文明の偉大な恩恵の賜物ともいますし、ありがたく亨受すべきものと考えています。
しかし、反面極度に生活の合理化を追及する私たちの姿勢が逆に弊害を招き、環境汚染・公害となって、私たちに健康を、あるいは生命を蝕もうとしているのです。その例を拾い上げてみましょう。

「活性酸素」による病気の発症過程(「資料」から)
まず、水力発電や火力発電によるエネルギー供給体制では、需要の急激な増加に追い付けず、エネルギー源の新しい開拓を余技なくされました。
その結果、原子力発電が開発され、原発施設の増加は記憶に新しいロシアのチェルノブイリの大惨事をはじめ、最近数多くの放射線漏れを引き起こし、死亡事故をはじめ奇形や白血病を含むがんの発生を助長してきました。
殺虫剤や農薬による発がんや奇形の可能性
次に、稲作の反当たりの収穫量を増やし、植物や農作物を害虫より守り、稲作や農作物の収穫量を増やすために開発された殺虫剤は、害虫の息の根を止めることができずに、逆に害虫の天敵である〝益虫〟を田畑や野原から完全に駆逐してしまったのです。
その結果、殺虫剤に耐性の出来た害虫と、その害虫を殺すためのより強力な殺虫剤の開発とのシーソーゲームの悪循環を招いている現実となってしまっています。
また、人手をはぶこうとして開発した農薬(除草剤・パラコート)は放射線と同じく細胞の核のDNAの遺伝子を傷付け、奇形と発がんをもたらしました。
自動車排気ガスや工場煤煙は肺がんを招く
さらに自動車、マイカーの普及は排気ガスを増加させ、この排気ガス(石油化学工業の発達で石油・重油を焚いて発生させる工場煤煙とともに)には窒素酸化物(NOx)大量に含有しており、これまた肺がんなどの主な犯人と断定されるに至っています。
加工食品や食品の殺菌剤も医源病を招く
同じく生活の合埋化のために開発した加工食品も、後述するように、活性酸素と同様に身体に有害な過酸化脂質を生体に提供し、発がんや成人病の増加を助長しています。
また、さらに食品(豆腐・牛乳など)を腐敗させずに何日も鮮度が保たれる目的で添加している殺菌剤は、細胞の新陳代謝を抑制するために、細菌やかびなどの発育を阻止しますが、同時に、当然全ての正常な細胞の発育も抑制・ダメージを与え、様々な悪影響をもたらしています。
強力で有効な化学発品の開発と長期使用は、数多くの薬害・医原病の発生を招いているのです。

活性酸素とは、除去する酵素SODとは

活性酸素は、健康の鍵をにぎる物質として注目
ところで、ここ数年、一般の皆さんもテレビや新聞、あるいは雑誌なとで、活性酸素とかSODという言葉をよく耳にしたり、見かけるようになられたことと思います。
この活性酸素は後述するように、(諸外国ももちろんですが)我が国では、ここ数年(長くて7~8年)前より研究が始められ、健康の鍵をにぎる物質として多くの科学者や医者などの間でも注目されるようになってきたものです。
活性酸素は人体を保護するが、増えすぎると人体を攻撃する
活性酸素とは、元来、人間も含めた動物・植物の体内にあって、細菌・かび・ウィルス・異物などが体内に侵入してきた際、これを殺して(溶解させて)体を守る役目をする化学物質ですが、体内で増加し過ぎると、逆に自分の体の組織をも細菌や異物のように攻撃するというジキルとハイド(Jekyll and Hyde)の両面を待った物質です。
過剰な活性酸素を除去する体内のSOD
しかし、この活性酸素が増加し過ぎて、自分の身体の細胞や臓器を攻撃しょうとした場合、動・植物の体内にあるSOD(super oxide dismutase)という酵素が、過剰に増加した活性酸素を除去させる働きする仕組みになっています。
活性酸素を生じる汚染物質は極めて多い
ところで、これまで列挙した環境汚染とその人体への障害は、実は、この活性酸素が、いろいろな汚染物質(例えば、放射線、農薬、殺虫剤、加工食品、抗がん剤、殺菌剤、窒素酸化物など)によって人体で増産された結果の弊害であるということがわかってきたのです。

悪玉・活性酸素が招く、多くの病気

また、活性酸素を体内で増産させる因子を下表に示しましたが 、20~30年前新聞紙上を賑わし、大きな訴訟問題を起こしたカネミ油症、水俣病、イタイイタイ病の原因物質や抗生物質クロロマイセチンや一部の抗結核剤の副作用、さらにがんの大きな原因になってい水道水中の塩素化合物(トリハロメタン、ダイオキシン)の発がん作用も、全てこれらの化学物質によって体内で活性酸素が増産された結果であるということが明らかにされてきたのです。
動脈硬化、中風、心筋梗塞、白内障、シミ、ソバカス、シワ、さらに恐ろしいがん、白血病、難病である膠原病、また拙著『アトピーがぐんぐん良くなる本』(日本テレビ出版刊)でも述べたように、最近患者数が激増し、重症化、高齢化し.社会問題になろうとしているアトピー性皮膚炎も全て(主として環境汚染が原因となって)体内で過剰に産生される活性酸素が原因だということになってきているのです。
すなわち約90パーセントの病気が直接、あるいは間接的に増産された活性酸素によって惹き起こきれたといっても過言ではない状態です。

活性酸素産生因子の分類
白血球中の食細胞 自己防衛上の侵入細菌を貪食し、活性酸素を発生する(食細胞(好中球など)が活性酸素を出し、侵入した細菌やウィルスを溶解する)
紫外線 クロロフィルなどの増感物質で活性酸素を発生する(クロロフィルを含有した藻類などの摂取で、過剰な活性酸素による障害を起こす)
放射線・化学物質の一部 細胞の核のDNAでOH・を発生する(強力な活性酸素(OH・)は遺伝子DNAを傷つけ、発がんや奇形を招聘する)
化学物質の大部分 細胞のいたる所で活性酸素を発生する(農薬・殺虫剤・医薬品(主として抗がん剤)・排気ガス・工場煤煙・加工食品などで活性酸素が発生する)
血管の栓塞 anthine dehydogenase→xanthine oxidase→活性酸素を発生する(手術や血管の栓塞などにより停止した血流が再灌流する場合、活性酸素を発生する)

活性酸素と「SOD酵素」研究の経緯

活性酸素を除去するSODは、多くの病気の治療に非常に大切な物質
以上のように、最近では、この活性酸素が生化学者や。
丹羽靭負(耕三)博士は、活性酸素・SOD研究の草分け的存在
著者はこの活性酸素・過酸化脂質・SODに関する生化学研究者で、かつ臨床医として、SODを15年にわたって研究、臨床応用をしてまいりました。この分野では内外を問わず草分け的存在で、後に詳しくお話ししますが、まだ、他の多くの研究者が、活性酸素・SODに着眼していない頃より研究を始め、国際医学雑誌や内外の学会などで活性酸素・過酸化脂質の疾病への関与と、SODによる予防や治療の成果を発表してきました。
そして、やっとこの数年、活性酸素・SODの全盛期を迎え、私たちの周囲に活性酸素、SODに関する多くの情報が流れはじめたことは大変喜ばしいことなのですが、中には不正確な(あるいは不十分な)知識や解説がみられます。
そこで、この大切な私たちの健康の鍵を握る活性酸素とSODについて、皆さんに正しい・充分な知識を持っていただこうというのが本書執筆の動機です。
本書では、年々悪化する環境汚染の時代に生きる読者の皆さんに、いかに生きるべきかの指針を、活性酸素とSODの面から示しています。

自然回帰が重要-天然の植物・種子が有効

健康を維持のために自然回帰を考えよう
また、著者は従来から、生活の合理化の美名のもとに行う自然の摂理に反した科学文明から生まれる環境汚染と、それによってもたらされた多くの疾病の発生を心から憂う〝自然回帰〟論者の一人です。
草が生えれば自分の手で抜けばよい。食事の調理は食事のつど行えばよい。洗濯は自分の手を使って汚れを落とせばよい。
大地から得た食糧を食し排泄物(大・小便)は土に戻すべきだ。
〝人間の横着〟が生活合理化の美名のもとに人間をここまで追い込み、結果、がんや奇形を多発させ、自らの種の保存に終止符を打とうとしている事実を心から憂い、講演で、著書で、論文で、警鐘を鳴らしています。          
文明人は胃の消化力が落ちたために、植物が持つ有効な成分(SOD)を利用できない
さて、ここに自然回帰と関連して興味深い事実があります。野生動物や、家畜に、がん・成人病が見られないという事実です。原始人にも同様に見られなかったでしょう。薬害のある化学薬品を使わずとも、神様は、天然の植物・種子の中に、充分有効で必要な良薬を与えて下さっているのです。
動物や原始人は、彼らが日常食事として摂取している天然の植物・種子の中に全ての病気に有効な天然の物質が含有されているのを知り、それを有効利用しているのですが、文明人だけは、文明の発展で胃の消化力が落ちたために、天然の植物種子に含まれている全ての病気に有効な物質を活性化させる力を失ってしまったのです。
その結果、薬害をもたらす化学薬品の開発と服用を余儀なくされてしまいました。
著者は、今ここに、人類の文明開化がもたらした一側面である恐ろしい環境汚染の実態を読者に訴え、著者の専門とする活性酸素・SODの研究の観点から、環境汚染によって発生する恐ろしい疾病像を皆さんに平易に解説し、その治療に薬害のある化学薬品を用いずに対処するにはどうすればよいかを詳しく説明します。
特に著者が、十数年間研究と開発を行ってきた恐ろしい活性酸素を除去するSOD様作用物質の正しい知識を皆さんにお伝えし、本書が環境汚染・公害・薬害の社会に生きる皆さんの〝健康教室〟にならんことを念じる次第です。

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