日本SOD研究会 | 活性酸素による様々な弊害や疾病と活性酸素を抑制する丹羽SOD様作用食品について

最近、健康の鍵を握る物質として“活性酸素”と“SOD”の役割がクローズアップされてきました。そして、“活性酸素”が体内で増加すると、がんや成人病を始め、種々の弊害や疾病を引き起こすことがここ数年の間で明らかになってきました。当サイトでは、活性酸素の作用、障害、除去について丹羽靭負(耕三)博士の著書を中心に、出版物、学会誌、各種新聞などの公的な資料をもとにまとめて公開しております。

今や「活性酸素は、がんや老化ばかりか、万病の原因である」ことがわかってきた

加藤邦彦・東京大学大学院理学系講師:月刊わかさ(95-04)から引用

なくてはならない「酸素」が毒になる
酸素はなくてはならないものである反面、非常に有害な面がある
ほとんどの人は、酸素は正義の味方で、決して悪いものではないと思っているようです。酸素がなかったら私たちは5分も生きていけないのですから、そう解釈したとしても、不思議はありません。
ところが、それはとんだ思い違いです。例えば、空気中には酸素が約21%含まれています。この酸素濃度を50%にして、ネズミを飼うとどうなるでしょうか。通常なら3年半生きるネズミが、その半分の寿命になります。
しかも、酸素濃度を上げて 100%にすると、ネズミは一週間と生きていくことができなくなります。
人間でも同じことです。人間の場合、 100%の酸素を2時間吸いつづけると、肺に障害が起こり、それ以上吸いつづけるとネズミ同様、やがて死に至ります。
高濃度の酸素を吸えば気持ちがよく、健康にもいいなどと考えたら、大間違いです。酸素は毒なのです。酸素は私たちにとって、なくてはならないものである反面、非常に有害な面を持っています。
過剰な活性酸素は老化や万病のもとになる
では、なぜこのように酸素は毒性が強いのかというと、結局、酸素が体の中で、さらに毒性の強いものに変わることが原因らしいのです。つまり、その猛毒が〝活性酸素〟と呼ばれるものです。 活性酸素などというと、活力のある酸素かと思われる人もいるかもしれませんが、実情は全く違います。
実は、活性酸素こそ、老化を促進する要因であり、ありとあらゆる病気に関与している〝万病のもと〟だったことがわかってきました。そのため、今や医学の分野では活性酸素は注目の的になっています。

不安定な活性酸素が病気や老化の原因
がんを誘発する唯一の共通要因は活性酸素
がんを誘発する要因はさまざまで、これまで共通した原因があるとは思えませんでした。しかし、最近になって唯一共通するものとして、活性酸素の関与が指摘されるようになっています。どんな要因でがんになろうとも、そこに必ず活性酸素が多く発生しています。
脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす動脈硬化にも活性酸素が関与
動脈硬化にも、活性酸素がからんでいました。血管壁にコレステロールを運んでくる悪玉コレステロール(LDL)と、コレステロールを逆に肝臓に持ち帰る善玉コレステロ-ル(HDL)があることがよく知られています。しかし、このうちのLDLは、それほどの悪玉ではありませんでした。
実は、LDLが増えるだけでは、動脈硬化はたいして進行しないのです。LDLが活性酸素により酸化されると、酸化LDLになり、それが血液中の大型白血球の一つであるマクロファージという細胞に取り込まれ、泡沫細胞と呼ばれるものを形成し、コレステロールを血管璧に沈着させることになるのです。
脳や心臓の動脈が血栓(血の塊)で詰まると、血液が遮断され、虚血(血が足りなくなること)になります。これが脳梗塞や心筋梗塞ですが、これにも活性酸素が関与していました。虚血状態になると、活性酸素が発生し、脳の組織や心筋を傷つけるのです。しかも、血流が再開すると、さらに活性酸素が発生し、組織を痛めつけてしまいます。
ありとあらゆる病気に活性酸素が関与!
このほか、糖尿病、パーキンソン病、アトピー性皮膚炎、胃・十二指腸潰瘍、やけど、てんかん、白内障など、ありとあらゆる病気に活性酸素が関与していることが最近になってわかってきています。
ボケやアルツハイマー型老年痴呆も活性酸素が関わっている
脳の老化にも、活性酸素は大きな影響を及ぼしていると見られています。年を取ると、運動や感覚の機能が低下し、いれゆるボケと呼ばれる状態が起こりますが、年を取ったネズミに体内の活性酸素を消去する薬剤を投与すると、記憶力や体力が回復することがわかっています。
また、脳卒中と並ぶ、病的なボケの原因の一つのアルツハイマー型老年認知症も活性酸素のかかわりが疑われています。
酵素SODが、活性酸素の害を防ぐ
呼吸した酸素の2%が活性酸素になる!
困ったことに、私たちは活性酸素と縁を切ることができません。ふつうの呼吸で消費した酸素の2%は、体内で活性酸素になるといわれています。紫外線や排気ガス、タバコなどでも活性酸素ができてきます。
活性酸素ができる条件は、至るところにあるといっていいでしょう。
活性酸素から体を守る抗酸化物質SOD
とはいえ、活性酸素を不必要に恐れる必要はありません。活性酸素の毒性が非常に強いので、体のほうもそれに備えて、十分な防御網を二重、三重ところか七重、八重にも張りめぐらしているからです。
SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシターゼなどの酵素、ビタミンC、E、カロチン(アルファ、ベータなどの種類がある)、尿酸やグルタチオンなどの物質(まとめて抗酸化物質と呼ぶことがある)が協力して、次々と襲ってくる活性酸素を消去してくれるのです。
これらの防御網が重要であるのは、SODの働きが高い動物ほど、長寿であることからも明白です。血液中のビタミンCやE、尿酸の含有量が高い動物ほど、長生きであることもわかっています。
また、ビタミンCやEをネズミによけいに与えると、ネズミの老化が抑えられたり、寿命が延びることも実験的に確かめられています。
「活性酸素」の局部的な発生源

先にふだんの呼吸で活性酸素が発生するといいましたが、この程度の活性酸素なら、体の防御機構が働いて、なんとか処理してくれるので、はとんど問題にはなりません。ただし、次のような場合、通常の体の処理能力では対処できない量の活性酸素が局部的に発生し、さまぎまな障害を引き起こす可能性が高くなります。
私たちは、「活性酸素の発生源が極めて多い」という事実にまず気がつくことが大切です。そうしなければ、私たちはいつ活性酸素の巧妙なワナにはまるか、わからないでしょう。

活性酸素産生因子の分類
スポーツなとで、大量の酸素を消費したとき 例えば、ふだんの呼吸で発生する活性酸素は消費する酸素の2%にすぎません。ところが、過激なスポーツをして、ふだん呼吸している酸素量の10倍を使うと、2%の10倍の大量の活性酸素がワッと発生してくることになります。
放射線や太陽紫外線を浴びたとき  
自動車の排気ガスを吸ったとき 細胞の核のDNAでOH・を発生する(強力な活性酸素(OH・)は遺伝子DNAを傷つけ、発がんや奇形を招聘する)
超音波にさらされたとき  
タバコを吸ったとき タバコの煙の中には、活性酸素がたくさん充満しているのですが、煙に含まれる反応性に富んだ物質が肺の奥探くへ入っていき、肺の細胞の表面につくと、そこでまたたくさんの活性酸素が発生してきます。
アルコールを飲んだとき アルコールも、体内で分解される過程で活性酸素を生じます。
体内に病原菌が最入したりして、過度の灸症を起こしたとき 血液成分の白血球は、体内に侵入した病原菌を攻撃し、これを殺すために活性酸素を放出します。この限りにおいては、活性酸素は善玉といつてもいいでしょう。
しかし、それが過度になってしまうと、大量の活性酸素が作られてしまいます。
ある種の制がん剤を服用・投与されたとき
血液の流れが一時的に途絶え(虚血)、再び元どおりに流れるとき(再還流) 外科手術:虚血・再還流にともなって生じる活性酸素は、実は外科手術でも大きな 問題になっています。
例えば、手術のさいには、一時的に局部の血流を止め、終了後 には血流が元どおりになりますが、このときに活性酸素が発生して、注意をしないと、手術が成功したにもかかわらず、新たな障害を引き起こしてしまうからです。
スポーツ:虚血・再還流は、スポーツでも起ります。走る、投げる、飛ぶといった 激しい動作は、筋肉に血液を集中させ、消化器や性殖器などの臓器に血液が行かなくなる虚血状態を生み出し、スポーツを終えた後にその血液が臓器に再還流します。
これは大量の活性酸素を発生させ、臓器などに障害をもたらす恐れがあります。
その他の発生源 私たちの身のまわりを見回すと、活性酸素を発生させる要因が至るところにあることに茫然とさせられます。
トイレの脱臭装置のオゾン、同じくトイレの殺菌灯、スーパーの魚や肉売り場の投菌灯、日焼けサロンの太陽灯など。

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