ペルー日本大使館事件・人質に胃炎続発
長期化の精神的ストレスで、胃炎・胃潰瘍悪化・うつ症状 朝日新聞(97-02-03)から引用
- ストレスで胃潰瘍の悪化や急性胃炎に
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ペルーの日本大使公邸人質事件の長期化で、精神的なストレスが原因となって体の異常を訴える人質がふえている。
先月17、26日に相次いで解放された人質はストレスによる胃潰瘍の悪化や急性胃炎の症状がみられ、人質から家族にあてられた手紙でも胃の不調を訴えるものが多い。
}警察のゲリラ側への示威行動が邸内の緊張を高め、人質に新たな精神的な負担を与える心配も出ている。
- 事例1 神経性の急性胃炎、うつ症状
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1月26日に解放されたホセ・リバス・ロドリゲス国家警察幹部は、担架に乗せられ、救急車で警察病院に運ばれた。
解放された人質が救急車で運ばれたのは初めてで、病状がかなり重いのではと心配された。病名について正式な発表はないものの、神経性の急性胃炎らしい。
ロイター通信がリバスさんの息子の話として伝えたところによると、胃炎のほかにうつ症状の治療も受けているという。
- 事例2 胃潰瘍を悪化
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同17日に解放された日系人のルイス・バレンシア・ヒラノ前国家警察テロ対策本部(DINCOTE)特殊部隊長も、ストレスが胃潰瘍を悪化させたとみられる。
胃潰瘍の持病を持つ国会議員のヒルベルト・スイラ氏の家族も、スイラ氏の病状悪化を心配して、専門医による早期の診察、治療を、ミニグ赤十字国際委員会(ICBC)駐ペルー代表らに求めている。
解放されていない人質の中にも、家族への手紙で体調の悪化を訴えるものが相次いでいる。
- 事例3 自律神経の失調ほか
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モイセス・バントーハ前最高裁長官は、「歩くとバランスを崩し、手足が思うように動かなくなってきた」。
72人の人質の半数以上は50歳代より上だ。ICRCの医師が毎日、人質の体調をチェックしているが、関係者によると、胃の不調のほか高皿圧、糖尿病を抱える人が複数いるという。