日本SOD研究会 | 活性酸素による様々な弊害や疾病と活性酸素を抑制する丹羽SOD様作用食品について

最近、健康の鍵を握る物質として“活性酸素”と“SOD”の役割がクローズアップされてきました。そして、“活性酸素”が体内で増加すると、がんや成人病を始め、種々の弊害や疾病を引き起こすことがここ数年の間で明らかになってきました。当サイトでは、活性酸素の作用、障害、除去について丹羽靭負(耕三)博士の著書を中心に、出版物、学会誌、各種新聞などの公的な資料をもとにまとめて公開しております。

糖尿病と活性酸素の関係

井土貴司・食料問題研究所長監修「成人病・がん・老化は活性酸素が引き金だった」(日東書院)から引用

インシュリンの分泌力の弱まりが、糖尿病の原因
糖尿病は2種類のタイプがある
糖尿病では、尿量が増え、かゆみ、化膿、倦怠感といった特徴があらわれます。 活性酸素によってつくられる過酸化脂質によってβ細胞が損害を受けるのが糖尿病です。
この病気には、次の2種類があります。
  • インシュリンの分泌の停止によるもの→ウイルス感染により若い時期にかかります。
  • インシュリンの分泌の低下によるもの→中高年以降に遺伝的要因と肥満が重なることでかかるります。
インシュリンの分泌の低下による糖尿病
ここでは、後者の「インシュリンの分泌の低下によるもの」にスポットを当てます。
糖尿病の特徴といえば、血糖値が高いことです。血糖とは、血液中のフドウ糖のことで、血液1リットルあたりの血糖の量をいいます。血糖値の値は、200程度で止まるように調整されます。
インシュリンは血糖値を200以下に調整する
さて、血糖値が200を超えて上昇しないように調整に出るのがインシュリンです。
ですから、前述したように、インシュリンの分泌が停止したり、低下したりすると、糖尿病の特徴である血糖値の上昇が起こるわけです。

糖尿病患者の特徴が活性酸素の関与をにおわす

インシュリンとクルカゴンで血糖調整
さて、インシュリンが生産される場ですが、それは膵臓です。厳密にいえば、膵臓の80%を占めるβ細胞がインシュリンづくりを担当しています。
対するα細胞では、血糖値を上昇させる役割を担っているクルカゴンが生産されます。
インシュリンとグルカゴンの両ホルモンがうまく均衡を保っている間は、糖尿病になることはありません。しかし、一度バランスが崩れれば、血糖値の上昇や低下が生じてしまいます。
糖尿病と活性酸素の関係
では、糖尿病と活性酸素の関係ですが、確実にいえるのは、次の2点です。
  • 糖尿病患者の血中には過酸化脂質の量が多い。
  • SODやビタミンEといったスカベンジャーの量が少ない。
インシュリンの生産現場である膵臓のβ細胞抗酸化防止力、すなわち「錆び止め」の力が乏しいということも見落としてはなりません。
活性酸素によるβ細胞の障害が糖尿病
以上より、糖尿病は活性酸素によってつられる過酸化脂質によってβ細胞が損害を受けることでかかるとの説が現実味を帯びてきます。
「糖尿病は食事療法で悪化を防ぐしかない」といわれます。でも、活性酸素の関与説が明らかになってくれば、抜本的な治療法が見つかるかもしれませんね。

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