現在、最も多用されている、便秘薬コ×××クは腸をただれさせ、腸を苦しませて、排便させているのです。その結果、腸が便秘薬の刺激に反応しなくなり、次第に増量しやがて増量しても排便できなくなることもあるようです。腸を保護して、ただれを治す体に合った治療が望まれます。
※編者コメント:実際の便秘薬の商品名を掲載することは、何かと問題になる可能性がありますので、ここでは伏せ字にしました。なお、原文には、商品名が記載しています。
いろいろな原因で便秘になっているので、それ応じた処置が必要となります。具体的な処置について、すこし詳しく見ましよう。
攻下(こうげ)タイプ:腸の壁をわざと荒らすて(炎症を起こさせる)刺激し、腸の動きを活発にして便を出させる方法です。漢方薬では、大黄(だいおう)・芒硝(ぼうしょう)などにその働きがあります。西洋薬の下剤は、ほとんど攻下タイプです。
最初はよいのですが、刺激に慣れてきますと、だんだん効かなくなり、徐々に量が増えてきます。結局、腸が少しただれた位では反応しなくなり、もっと荒さないとだめだということになります。例えば、コ×××クを5~6錠も飲む様になってしまいます。こういう人は、かなりいます。
しかし、そのうちに何錠飲んでも便が出なくなって、しょっちゅうお腹が痛くて気持ちが患くなります。この様に薬の量をどんどん増やしてゆかなければならないのは、その人の便秘に合った薬を使っていないからです。
※以下、散寒タイプの下剤の説明が続きますが、省略しました。