日本SOD研究会 | 活性酸素による様々な弊害や疾病と活性酸素を抑制する丹羽SOD様作用食品について

最近、健康の鍵を握る物質として“活性酸素”と“SOD”の役割がクローズアップされてきました。そして、“活性酸素”が体内で増加すると、がんや成人病を始め、種々の弊害や疾病を引き起こすことがここ数年の間で明らかになってきました。当サイトでは、活性酸素の作用、障害、除去について丹羽靭負(耕三)博士の著書を中心に、出版物、学会誌、各種新聞などの公的な資料をもとにまとめて公開しております。

高血圧は、動脈硬化を促進する

ここでは、『動脈硬化の概略』および『血圧と動脈硬化の相関関係』を述べることにします。 「血圧が高いと、動脈硬化が進行している」あるいは「動脈硬化が進行していると、血圧が高い」ことの可能性が理解できます。

長期間の高血圧は、動脈硬化を引き起こす

中村治雄・防衛医科大学教授:「新しい動脈硬化の予防と治療」(94-11の講演会資料)から引用

動脈硬化の発生原因は高血圧が第1位!
右図は、中村教授の講演会のスライドの模写ですが、動脈硬化の原因として、高血圧を第1位に挙げ、「最高血圧が 140mmHg以上あるいは最低血圧が90mmHg以上では、正常血圧の人に比べ、4~5倍の速度で動脈硬化は進行する」としています。
動脈硬化とは、血管の内腔が狭くなり、血管壁が脆くなること
正常な動脈の構造
動脈は、内側から、内膜・中膜・外膜の3層から構成され、極めて丈夫な構造になっています。

動脈硬化を起こした血管
丈夫な血管も過酸化脂質には勝てない! しかし、この丈夫な血管も、活性酸素とLDLコレステロールが結合してできる過酸化脂質を中心とする脂質により、障害を受けます。
血管の障害①内膜に沈着して、内腔を狭小化し、血流を悪くします(脳梗塞、狭心症、心筋梗塞など)。 血管の障害②中膜の中に浸透して、中膜を脆くし、僅かな血圧の上昇でも血管が破れやすくなります(脳出血など)。

高血圧と動脈硬化の相関関係

脈波・コロトコフ音記録計(㈱パラマ)から引用

右図は高血圧と動脈硬化の相関関係を模式的に示したものですが、おおよそ以下の傾向があると思われます。

  1. 健常で脂質沈着を認めない動脈での血圧は、ほぼ60~110mmHgです。
  2. 脂質沈着・狭窄を始めた動脈では、90~150mmHg、高脂血症を認めます。
  3. 脂質沈着で動脈の炎症を認める動脈では、100~180mmHgに上昇しています。
  4. 著明に内腔が狭窄した動脈では、最低血圧が130mmHg以上となり、脳や心臓などにおいて重度の動脈疾患を呈します。

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