日本SOD研究会 | 活性酸素による様々な弊害や疾病と活性酸素を抑制する丹羽SOD様作用食品について

最近、健康の鍵を握る物質として“活性酸素”と“SOD”の役割がクローズアップされてきました。そして、“活性酸素”が体内で増加すると、がんや成人病を始め、種々の弊害や疾病を引き起こすことがここ数年の間で明らかになってきました。当サイトでは、活性酸素の作用、障害、除去について丹羽靭負(耕三)博士の著書を中心に、出版物、学会誌、各種新聞などの公的な資料をもとにまとめて公開しております。

活性酸素による動脈硬化の進行過程

丹羽靭負(耕三)・土佐清水病院長著「激増 活性酸素が死を招く」(日本テレビ出版)から引用

丈夫な血管も、活性酸素とコレステロールから作られる過酸化脂質には勝てない
動脈は、内側から、内膜・中膜・外膜の3層から構成され、極めて丈夫な構造になっています。 しかし、この丈夫な血管も、活性酸素とLDLコレステロールが結合してできる過酸化脂質を中心とする脂質により、障害を受けます。
  • 血管の障害①内膜に沈着して、内腔を狭小化し、血流を悪くします(脳梗塞、狭心症、心筋梗塞など)
  • 血管の障害②中膜の中に浸透して、中膜を脆くし、僅かな血圧の上昇でも血管が破れやすくなります(脳出血など)

動脈硬化の進行過程
動脈硬化は、若いときから徐々に発生し、20~30年以上かけて悪化し、40才後半~5O才位になると、血管系を中心とした疾患を引き起こします。

第0段階:動脈硬化がなく、良好な状態
活性酸素の弊害がない状態で、コレステロールだけでは血管壁に付着しないため、血管の狭小化は起きず、血液はスムーズに流れます。

第1段階:過酸化脂質が血管を狭小化、活性酸素が動脈硬化の原因物質を作る!
活性酸素とLDLコレステロール(血清中にあり、脂肪を運搬する低比重リポタンパク)が反応し過酸化脂質ができます。
過酸化脂質が血管壁に付着すると、この過酸化脂質が接着剤の役目をして、その上にコレステロールや中性脂肪、さらに過酸化脂質が積み重なり、血管の内腔が狭くなります。
動脈硬化が進行すれば、狭心症や脳出血の可能性が出てきます。

第2段階:動脈硬化が進行して、血管を閉塞する
血管内膜への過酸化脂質やその他の脂質が沈着(沈着した脂質は、お粥のようにドロドロしているので、粥腫=アテローム変性といいます)する結果、血管壁からせり出して、『瘤=血栓』のようになり、血栓部より遠位には血液が届かなくなり、その組織は壊死します。 これが心筋梗塞や脳血栓の成因です。壊死した心臓の筋肉や脳細胞は、再生することができません。

参考:全身の動脈硬化が、脳の疾患を招く
血栓(動脈硬化部の破片)が、脳の動脈を詰まらせる! 動脈硬化は、脳や心臓だけでなく、全身に発生するものです。ときに、他の部位にできた動脈硬化による『瘤=粥腫』がはがれて、血流に乗って脳に到着し、脳の動脈を詰まらせて(血栓)、障害を招くことがあります。
それが、一過性脳虚血発作(頸動脈などの血栓がはがれて、脳を詰まらせる)や脳塞栓(心臓などの血栓がはがれて、脳を詰まらせる)です。 一過性脳虚血発作や脳塞栓が認められれば、いつ脳卒中(脳出血や脳血栓)が起きてもおかしくない状態であるといわれています。

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