酵素SODが活性酸素が起こす炎症を抑制
水島裕教授他・聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター:日経産業新聞(93-09-03)から引用
活性酸素除去酵素SODと脂質・レシチンを結合、炎症抑制効果をアップ
※編者コメント:資料2・3で述べたように、丹羽靭負(耕三)博士は、「SOD様作用食品は、自然の植物を加工した副作用の全くない健康食品で、抜群の抗炎症効果を発揮します」としているので、皮膚や粘膜の炎症に有効と思われます。ここでは、SODが炎症抑制に有効なことを示す資料を掲載しました
聖マリアンナ医科大学難病治療研究センターの水島裕教授らは、活性酸素除去酵素「スーパー・オキシド・ディスムターゼ(SOD)」に脂質のレシチンを結合した物質が活性酸素の引き起こす炎症を効果的に抑制すること確かめた。
- SODと脂質を結合させると、SODの炎症抑制力が約200倍に
- SODと脂質(レシチン)を結合させたことで、生体細胞に付くSOD量が増加、SODの炎症抑制力が約200倍に高められることを動物実験で確認できた。
来年から旭硝子、生化学工業(店)、宇部興産と共同で臨床試験に着手する。
レシチンは細胞膜を構成する主要成分。水島教授らはレシチンとSODを共有結合させ、SODの細胞膜対する親和性を高めた。
この結果、細胞に付着するSOD量はSOD単体の時よりも4~20倍増加した。
活性酸素が関与する呼吸障害を起こしたモルモットの実験で、レシチン化SODはSOD単体の200分の1以下の投与量で治癒効果を示した。
また非テロイド性の炎症を起こしたラットに投与と、胃潰瘍の予防効果があった。
- 活性酸素は、炎症や心筋梗塞のほか、難病の原因になる
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活性酸素は体内で増え過ぎると細胞を傷付け、心筋梗塞や炎症のほか、ベーチェット病などの難病の原因もなる。
SODは、活性酸素を無毒化する働きがあるが、投与してもほとんどが目標とする細胞に到達しない。
このため従来は臨床での効果がほとんどみられず、SODを細胞まで効率良く運ぶく薬物送達システムの開発が待たれていた。
※編者コメント:丹羽SOD様作用食品は、ここで述べられているSODとは異なり、SOD様の作用をする食品で、細胞膜への浸透性を図るため、油剤化をしています。