膠原病と活性酸素④
リウマチ性関節灸は活性酸素が関係している病気。酒井豊・防衛医科大学名誉教授:「老化・がん・成人病の原因!?活性酸素はこうして防ぐ」(小学館)から引用
全国のリウマチ専門医で組織されている日本リウマチ学会は、東京全目空ホテルで開催され、全国から2.000人もの医療医関係者が集まった。
- リウマチ性疾患は自己免疫疾患
- リウマチ性疾患には、いろいろな種類(資料1で述べた6種類など)がありますが、リウマチ性関節灸は活性酸素が関係している病気です。
この病気の原因は、まだよく分かっていませんが、関節に炎症がおこって痛む病気です。
ウイルスや細菌の感染を抑える免疫機能が異常に働くためにおこると考えられ、「自己免疫疾患」の一つともいわれています。
- 好中球が造る活性酸素が免疫疾患の原因
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リウマチ性関節炎にかかった人の関節には、免疫に関係する白血球の一種の好中球が多くみられます。
この好中球は、ウイルスや細菌を殺すのに活性酸素を使いますので、この好中球がつくりだす活性酸素が、こうした障害をひきおこすのではないか、と考えられています。
- 関節内の滑液には抗酸化物質が少ない
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関節には、関節を円滑に動かすために滑液という潤滑剤があるのですが、一般に、この滑液には活性酸素を除去するSODやガラクターゼのような抗酸化物質がぜんぜんないか、あってもごくわすかで、いったん、好中球の活動などで活性酸素が発生すると、これを消去する方法がありません。
リウマチ性関節炎にかかった人の滑液や血液の中には、過酷化脂質が増えていたり、ビタミンCの量が減っていたりする現象が見られます。