各論:スポーツと活性酸素
「スポーツは身体に良い」といわれていますが、最近の研究では、スポーツの「筋力をつけ、循環を改善する」という長所だけでなく、「活性酸素を発生させ、様々な障害や成人病、老化の原因となる」という短所も指摘されるようになりました。
- 「スポーツで発生する活性酸素による障害」の発症過程(「資料」から)
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- 活性酸素の発生要因
スポーツでは、激しい動きで呼吸量や心拍数が増加します。また、精神的にも緊張することがあります。
- 大量の活性酸素が発生
日常生活と異なる、これらの筋肉や精神的な緊張および呼吸量の増加すれば、次の点で、活性酸素が発生が増えます。
- 酸素消費量の増加
運動の最中には酸素消費量が増加、結果的に産生される活性酸素が増加します。
- 血流停止や再灌流
筋肉に大量血液が流入、内臓は虚血状態になります。運動停止で再び内臓に血流が戻る時、大量の活性酸素が発生します。
- ストレス
練習や試合中のストレスは、活性酸素の発生を増加させます。また、試合中の緊張は、心臓マヒなどを引き起こすことがあります。
- 体内の酵素SODの不足→長期間の活性酸素による害で、身体組織や心臓の障害を受け、様々な疾患や老化を促進します。
- 資料
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- スポーツは体の免疫力を落として、万病のもとになる!(加藤邦彦・東京大学大学院理学系講師)
「スポーツは体にいい」というのがこれまでの常識でした。しかし、最近では、激しいスポーツをすると、体内に活性酸素が産生されて、「体の免疫力を落として病気のもとになる」といわれるようになりました。
- 激しい運動は短命や万病のもと-激しい運動で活性酸素が大量発生(大澤清二・大妻女子大教授ら)
「激しい運動を長期間続けると短命になる」ことを、統計的に示しています。国立大学の体育系・文化系・理科系の卒業生の平均寿命を調査したもので、激しい運動で活性酸素が発生して、寿命が短縮されることが判ります。
- 過激なスポーツの選手は、活性酸素の害で、様々な障害や短命に(春山茂雄・田園都市厚生病院長)
統計から、スポーツによる平均寿命の短縮をあげ、その弊害を「活性酸素」によるものとしています。また、健康管理には、「ウオーキングが必要」とし、ウオーキングの方法を述べています。
- 「スポーツによる活性酸素の弊害」の予防
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「激しいスポーツを継続して行えば短命になる」という統計的事実があります。SOD様作用食品は、激しいスポーツにより発生する活性酸素を除去します。